最近購入した本(2024年10月)

 2024年10月に購入した本。

太田奈名子 2022 『占領期ラジオ放送と「マイクの開放」 ── 支配を生む声、人間を生む肉声』、慶應義塾大学出版会。

 NHKにアーカイブされた占領期の放送音源を資料としたメディア研究。方法論は批判的談話研究に依っているとのことだが、音声をどうやって取り扱うのかに大変興味がある。

松沢裕作 2024 『歴史学はこう考える』、筑摩書房。

 歴史学者が何を「史料」とし、それをどのように読み解いているのかを、自省的に記述している。元々エスノメソドロジー研究を標榜してない人間がエスノメソドロジーのスタンスを取り入れ実践していくケーススタディとしても参考になりそう、というかそれが目当てかもしれない。

永田大輔 2024 『アニメオタクとビデオの文化社会学 ── 映像視聴経験の系譜』、青弓社。

 アニメファンにおけるビデオというメディアの経験(録画、蒐集、コマ送りetc.)を描き出す手法に興味あり。この手の研究は音楽についてももっと本格的に展開されてしかるべきではある。

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