2024年8月に購入した本。
阿部幸大 2024 『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』、光文社。
来年度から初年次実習を担当することになったので準備用に。自分も従前からパラグラフ・ライティングの指導には重きを置いており、原理編と実践編をまたぐかたちでパラグラフの話を持ってくるという本書の構成にはとても合点がいく。アカデミック・ライティングは実質的にパラグラフ・ライティングに置き換えても良いくらいだと思う。
それはそれとして、どうして本文を段落の冒頭1字空けにしなかったのかはとても気になる。コラムなど部分部分では使っているので、何か戦略的判断がありそうだけど。
トーマス・S・マラニー、クリストファー・レア 2023 『リサーチのはじめかた ── 「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法』、筑摩書房。
同じく初年次教育の準備用。こちらはリサーチ・クエスチョンの作り方を中心としているので、どちらかというと3年次くらいが対象かもしれない1。
山口裕之 2022 『「みんな違ってみんないい」のか? ── 相対主義と普遍主義の問題』、筑摩書房。
音楽の定義問題を扱う際も普遍性と相対主義の問題は避けて通れない。実際、授業などでも「何が音楽かなんて人それぞれで良いのでは」という意見がかならず出てきて、それは結論ではなく議論の出発点だと解説しているので、その辺りのでかなり補強に使えそう。
貴志俊彦、石橋悠人、石井香江大(編) 2023 『情報・通信・メディアの歴史を考える』、山川出版社。
電信など音響メディア周りの通信技術史を押さえておくための勉強用。編者の一人は『東アジア流行歌アワー』の著者。
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