2015年の私的まとめ

 イベントの告知エントリすら書かなくなり、いよいよ個人サイトにブログを置いておく意義が失われてきた。単純にタスクの優先順位のせいもあるが、個人として言葉を発していくことへの関心が薄れてきているのかもしれない。他人の目に触れる意義のあるテクストを吐き出せるかどうかが問題なのであって、それを個人規模でやる余裕が持てないというか。
 今年は『音響メディア史』『聞こえくる過去』という2冊の共著/共訳本が立て続けに出版されて(内容については去年と同じ話の繰り返しにしかならないので、ここでは触れない)、ここ数年の継続的な仕事に区切りがついた。この2冊は10年前の『音楽未来形』以来の、他の研究者との徹底した議論にもとづく仕事で、これらの制作過程で自分自身が他人との共同作業モードへと大きく傾いた気がする。加えて大学業務でも、多方面とのやりとりによって少しずつ企画を進めていくような案件が複数動いていて、自分単独での仕事の比重は大きく下がった。もっともこの傾向は、「自分の出したいことは共同作業の中でもおのずと出せる」という確信を得たからかもしれないけど。
 そんなわけで来年は、置かれた状況の中でやるべきことをやっていれば自然と仕事になってしまう中で、どうやって自分本位の仕事をする余地を改めて持てるかが焦点になりそう。根本的には、ただひたすら無為でありたいのだけれども。


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